2017年9月14日木曜日

書籍『コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語』




久しぶりの投稿&書籍紹介です。

コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語

サブタイトルは・・・
生産者を死に追いやるグローバル経済


















フランスのジャーナリスト、ジャン=ピエール・ボリス氏が

2005年に発表し、ヨーロッパで大論争を巻き起こした
本です。

現在の貿易の仕組みの中で、生産者がどれほど苦しんで
いるか、5つの作物の例で克明に描かれています。
その原因はというと多国籍企業・投機資金・国際機関が
推進する構造調整・規制緩和・民営化・途上国政府の
ガバナンス不足などなど、複雑に絡んでいたりして。


こういう本を読むたびに、なんというか、無力感に
とらわれるのです。

国際市場全体の取り扱い量とフェアトレードのシェアを
比較したら(データはあるけれど取りあえずさて置いて)、
現在のフェアトレードにどれほどの意味があるのか、と。


しかしこの本で一番興味深いのは、最終章に「付録」と
して書かれている「ヨーロッパにおけるフェアトレード
その現実と幻想」です。著者はフェアトレードに
対して、「フェアトレードを万能薬のように崇めるのを
やめようではないか」と言います。

著者はその根拠として、要約すれば、フェアトレードの
シェアの低さと、最貧層への恩恵が届かないこと、
フェアトレード認証コストの高さなどを挙げます。

この本を通じての著者の主張がここに表れます。
フェアトレードという手法では現状はほとんど
インパクトがなく、農産物の国際価格協定や国内価格
調整制度などの仕組みを再構築するほうが、生産者を
救うのに有効だということです。

このあたりは、フェアトレードを推進する仲間にも
意見を訊いてみたいところです。


ちなみに著者によると、フェアトレードの全てを
否定的に考えているわけではないとのこと。興味の
ある方はぜひ実際に読んでみてください。


フェアトレードに対する多用な視座を養うために有効な
一冊に挙げたいと思います。






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