2014年12月24日水曜日

クリスマスにこそ種をまく





何も咲かない寒い日には、下へ下へと根を伸ばせ。

やがて大きな花が咲く。



心にしみる素敵な言葉です。

有名なので、誰の言葉か、誰がこの言葉を座右の
銘としていたのかは省略!(笑)



根を伸ばす前に、種をまく人の話です。



ヤングジャンプ・コミックス・BJの「SEED」 全9巻。













農業の開発コンサルタント会社に勤務する
男が主人公の話です。


国レベルでの途上国の援助というと、ODAの
事業を大手コンサルが受注し利益を上げ、しかも
現地住民の要望を無視したまま大型プロジェクトを
進め、現地の環境や文化、コミュニティを破壊する
などの問題があるといわれています。


  *途上国の本当の要望をどうやって有効に掬い上げるか?
    その技術について書かれた本がこちら



このSEEDという作品では、主人公が日本の
都合を押し付ける開発に疑問を投げかけ、
奮闘します。














彼が訪れる先々でプレゼントするのが、植物の
種を埋め込んだシードボール(泥団子)。
団子に埋めておけば、鳥や虫に食べられることなく、
発芽しやすい。

種をまく人、というわけですね。















切り口はちょっとマニアックな感じですが、
途上国の話だけではなく、環境、エネルギー、
農業、生物など、テーマは多岐にわたります。


原作はラデック鯨井という人。あの名作
「MASTERキートン」の原作者・勝鹿北星の別名
らしいです。


さすがにMASTERキートンの原作者なら、
これくらいのネタは持ってるか、と納得します。




コマ割が細かすぎたり、ネームが?だったり、
サブキャラの個性が弱かったりというのが
難点でしょうか。


しかし、途上国の開発援助がどうあるべきなのか?
まずは知るべきことが大事だと思うし、マンガという
スタイルでここまで深く掘り下げる作品はたぶん他に
ないでしょう。そういった意味で貴重な作品です。




ちなにみ、主人公は実在の人物がモデルに
なっていると言われています。今度ご本人に
確認してみようかな。




こちらの作品もとまり木ライブラリにあります。
読んでみたい方はお声かけください。無料で
貸し出しします♪




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