2014年12月11日木曜日

映画「おいしいコーヒーの真実」





イルガチェフェ(イリガチェフェ)。


この言葉が何だか分かる人は、たぶん
コーヒー好きか、コーヒー業界の人か、または
エチオピアに詳しい人でしょう。


アフリカ・エチオピア南部シダモ地区の
イルガチェフェ村。ここのコーヒー豆は世界的に
評価が高く、ほのかに柑橘系の香りも感じさせる
という、複雑で奥深いものです。


とまり木でもあるんですよ~イルガチェフェ。
おなじみフェアビーンズさんの商品です。


これ、普段自分で飲むには
もったいないくらい。
だからお客さんには、「普段気軽に
飲むなら、もう少し安いのでも
十分おいしいですよ」っていつも
言っちゃう。

200g、918円です。





そんなイルガチェフェも描かれているのがこの映画。
おいしいコーヒーの真実です。近くのレンタル
ショップで借りてきました。
















「NY市場は理不尽だ」とは、フェアトレードに
取り組んでいるロンドンのコーヒー豆焙煎業者の
言葉。この理不尽の結果が何を引き起こしているのか。




せっかく品質のいい豆をつくっても、生産コスト
以下でしか売れない現実。不良豆を選別する工程で
働く女性たちの日給は、およそ0.5ドル・・・

コーヒー農家は食べることもままならず、飢餓に苦しむ
こともあります。そんな人々は、緊急の食糧援助に
依存せざるを得ません。またコーヒーでは収入が少ない
ため、麻薬の一種の栽培を始める農家もあります。

エチオピアの厳しい現実が、先進国のカフェやバリスタ
選手権、ニューヨークの取引市場の様子などと対比
される形で、映画は進みます。




そんな中奮闘するのが、エチオピア74000人以上の
コーヒー農家を束ねるコーヒー農協連合会の代表。
農民たちがコーヒー豆の収穫のために奮闘する
かたわら、公正な取引(フェアトレード)を求めて
世界中を飛び回ります。




2003年にメキシコで開催されたWTO(世界貿易機関)の
会議の様子も描かれていて、これはとても見ごたえが
あると思います。

国際会議がどのように行われているか?その意思
決定の仕組みの一端を知ることができます。交渉の場は
密室なので公表されませんが、担当者への取材の
様子だけでも、その熱気が伝わってきます。




世界の貿易の問題点を知る第一歩としてはおすすめの
映画です。全体として抑制の効いたトーンですが、登場する
方々の言葉は力強く訴えかけてきます。欲を言えば、
(取材拒否されたようですが)大手コーヒーチェーンの
方にももっと登場してほしかった。




「援助ではなく、貿易で自立したい」

WTO会議に出席したマラウイの大臣の言葉です。




生産者が自立できる、公平な貿易を目指して、
僕たちに何ができるのか、考えるきっかけになれば
幸いです。




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