前回の続き。1994年にルワンダで起きた虐殺について、
2つの映画を通して考えます。
○ルワンダの涙

○ホテル・ルワンダ

それぞれのストーリーは概略だけ紹介します。
ルワンダで起きた虐殺事件当時に、迫害を受けた
ツチ族を守ろうとする人々の苦悩や葛藤が描かれて
います。「シンドラーのリスト」と似た構図ですが、より一層
残虐なシーンが強調されている印象です。また国際社会の
無力や無関心も大きなテーマになっています。
どちらも当時の実話に基づいています。
詳しくは他の映画サイトなどでどうぞ。
もしくは、ぜひご自身で鑑賞してみてください。
前回少しだけ歴史に触れましたが、フツ族と
ツチ族の対立の根底にあるものが、ベルギーによる
植民地政策でした。それまで穏やかに共存できて
いたフツ族とツチ族を明確に分けてしまい、
お互いを敵視する土壌をつくってしまったと
言われています。
そのベルギーが、この2つの映画で描かれた場所で
はツチ族を守る立場だった。
「ホテル」の舞台だったのはベルギー資本のホテル。
「涙」の舞台だった学校を守っていたのは国連のベルギー部隊。
皮肉という言葉では言い表せない歴史。
その根本が触れられていたのは、「ホテル」の中の一言だけ。
「フツとツチの違いはベルギー人が決めた」
ベルギーだけがその責を負うべきだと主張する
つもりはありません。当たり前ですが。
次回が最後。語りつくします。
ルワンダの「ホテルと涙」 その1
ルワンダの「ホテルと涙」 その3
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