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2015年3月25日水曜日

おばちゃんが信金を運営する







「国際協力って、なんだかハードルが高いなぁ・・・」

「優秀で志の高い人しかできないでしょ?私にはムリ!」

「途上国の支援って、本当に効果あるの?」




なんて思ってる方にぜひ読んでほしい本。


南国港町おばちゃん信金


装丁もタイトルも、力の
抜け具合がいいですねぇ













この本は、著者の原康子氏が、インドの港町で
現地のおばちゃんたちと一緒に、おばちゃんたちが
運営する信用金庫を設立する話です。


原氏も認めるとおり、この本は失敗話の
オンパレード。それが岐阜弁に翻訳(?)されて
書かれています。従来の国際協力のイメージを
ぶち壊してくれます。


4コママンガもたくさん。
とても読みやすいです。


お、親方・・・街コンって(^_^;)






*親方は、高山市に本部を置く
 NPO法人ムラのミライ(旧ソムニード)の
 代表理事・和田信明氏だと思われます。




以下は原氏の言葉の引用。

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「貧しい人々を援助するのだ!」と鼻息荒く
インドに出かけ、10数年。援助プロジェクトに
関わりながら、私が身につけたのは
「援助しない技術」だった。

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やれ寄付だ、施設の建設だと、支援する側の
考えを押し付けがちなのがこれまでの支援。


そういった支援がどんな結果を生んできたのか。


以前のブログ記事で少しだけ触れていますので
ぜひご一読ください。




そういった反省から生まれたのが、この
援助しない技術。


じゃあ何をするのか?


現地の人々の気付きを促すのです。



地道で根気の要る作業だったことと
思います。華々しいイメージはまったく
ありません。



どうでしょう、ハードルは下がったでしょうか、
それとも上がったでしょうか。



この本を読んでいただき、本当に意味のある
国際協力について考えていただく機会に
なれば幸いです。





おばちゃん信金もとまり木ライブラリに
追加しました。ご希望の方にはいつでも
お貸しします(^^)





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 なりわいと手仕事の雑貨店 とまり木
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