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2014年6月14日土曜日

ジュースとグローバリズム その3


いつになったらグローバリズムの話になるのか・・・?


という声が聞こえてきそうなこのシリーズ。
お待たせしました。ようやく本題に入ります。



異性化糖の原料は、主にトウモロコシのでんぷん、
コーンスターチというやつです。

このトウモロコシ、アメリカでは遺伝子組み換え技術に
よって大規模に栽培されています。いわゆる遺伝子組み換え
作物(GM作物)です。

遺伝子組み換えとは、文字通り遺伝子を操作する
ことで、病気への耐性や除草剤耐性を持たせること。

つまり、遺伝子組み換え技術を使った品種改良ですね。

身近なところでは、納豆や豆腐の表示を見ると
「原材料:大豆(遺伝子組み換えではない)」などの
表示をご覧になった方もいるかと思います。



問題は、この遺伝子組み換え作物の安全性が
疑わしいことです。


「遺伝子組み換え マウス 実験」で検索すると、
衝撃的な画像が出てきますので、興味のある方は
ご覧ください。

残留農薬、食品添加物などと並んで、また新たな
複合汚染の要素が出てきたということでしょう。



そしてもう一つの大きな問題が、遺伝子組み換え
技術による世界の食料支配です。

モンサントという企業が、除草剤耐性の遺伝子
組み換え技術の特許を取得し、その遺伝子組み
換えの種子と除草剤をセットにして販売して
いるという構図です。

「種子は毎年我が社から買ってくださいね。もちろん
ラウンドアップ(除草剤)もね。勝手に遺伝子組み換え
種子を保存して栽培したら、特許侵害で訴えますよ。
風媒で交配しちゃったものもダメですよ。」


モンサントの不自然な食べ物
世界が食べられなくなる日という映画が参考に
なります。ぜひご覧ください。





マクロビ大好きのサイトもわかりやすくまとまって
います。


ちなみに、モンサント社の社員は、遺伝子組み換え
作物を食べないという話もあります。これでもモンサント社は
「遺伝子組み換え作物は安全です」と主張します。

http://kaleido11.blog.fc2.com/?no=1108



ここで、「異性化糖の原料が遺伝子組み換えの
トウモロコシかどうかわからないけど、納豆や豆腐は
『遺伝子組み換えではない』ものを選べばいいん
じゃない?」と思った方。


選ぶことが大切。選べなくなることが問題では
ないでしょうか。


異性化糖の原料は今でもどこにも表示されて
いませんので、選べません。

納豆や豆腐の大豆は産地が表示されている
ので、選べますが、TPPに参加すると・・・

「産地の表示義務は非関税障壁だ。撤廃しろ。
さもないと、訴えて損害賠償請求しますよ。」

と、某国の投資家から提訴される恐れがあります。


これがTPPに盛り込まれる予定のISDS条項
です。裁くのは、投資家の保護を目的として
設立された国際投資紛争解決センター。

ISDS条項はTPP以外の貿易協定にも含まれて
いることですが、TPPを考える際の大きな
要素になることは間違いないでしょう。


TPPについて、他にも色々と情報が出てきますので、
ぜひ皆さんご自身で調べていただければ幸いです。



ようやく、グローバリズムの話にたどり着きました・・・かな?


ジュースからここまでの話を、たった3回のブログで
まとめるのはかなり乱暴な気もしますが、まあ
実験的な試みということでご理解ください。


これを読んでいただいた皆さんが、少しでも関心を
持ち、日々のお買い物の判断材料にしていただければ
幸いです。



ジュースとグローバリズム その1
ジュースとグローバリズム その2




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